外壁塗装の豆知識
なんだか最近外壁が汚れてきたな・・・
そんなお悩みはありませんか?
外壁はお家の中でも特に目につきやすい場所。
少しの汚れだからいいか、と放っておくと
大規模な工事が必要になることも。
手遅れになる前に、
まずは外壁についてよく知りましょう。
外壁塗装の豆知識
外壁について、あなたはどれくらい知識をお持ちでしょうか?
外壁の劣化の原因について知っておくことで、お家の寿命を延ばすことが出来るかもしれません。
塗装には寿命がある
塗装後すぐの外壁は水や汚れを弾く力が十分にありますが、外壁表面の塗料やボードが劣化するにつれて水が浸み込んだり汚れを弾かなくなり、汚れやすくなってしまいます。また、汚れが蓄積することで、遮熱や防水などの外壁素材に施された加工の効果が十分に発揮できない場合があります。汚れによる劣化で、せっかくの加工が剥がれ落ちてしまう可能性も。
外壁の汚れの70%は「都市型汚れ」
都市型汚れとは、窓ガラスの固定などに使用されるシーリング材から溶け出した油が雨水などで拡散されて外壁に付いてしまい、さらにその上に塵や埃、カーボン(炭素)が付いて発生する汚れのこと。外壁の汚れの実に70%が都市型汚れという研究結果もあるそうです。特に、窓や排気口などの開口部の周りの黒ずんだ汚れは、この都市型汚れである可能性が高いです。都市型汚れは油性の汚れなので、雨などでは簡単に流れ落ちません。
外壁は南側の方が劣化が早い
塗膜のダメージの大きな原因のひとつが、太陽光や雨風などの環境ダメージ。外壁においては、太陽が当たる時間の長い南側の方が、北側よりも早く劣化しやすいのです。
北側はコケやカビに注意
南側に比べて、北側は塗膜の劣化は進みづらいとされています。しかし、日照時間が短い分じめじめとしやすく、苔やカビが発生しやすいので注意が必要です。
煤煙や土埃が舞う地域は特に手入れが必要
どんな塗料を使用していたとしても、ある程度の汚れは雨水で洗い流されるため、そこまでお手入れを気にする必要はありません。しかし、土埃が舞う地域や、大きな道路沿いなどの排気ガスに多く晒される地域では水洗いが必要になります。土埃などが外壁に付着したままにしていると、苔やカビ、藻が生えやすくなります。また、雨水で洗い流された汚れが外壁に付着すると、雨だれの原因になります。
外壁の汚れを放置してはいけない
外壁が汚れた状態で長い時間放置してしまうと、汚れが固まり掃除をしても落としにくくなります。また、汚れは外壁の劣化を早めます。劣化が進行しひび割れや塗装の剥がれが発生すると、雨水が内部へ浸み込みカビや腐食の原因になります。
「メンテナンスフリー」=「メンテナンス不要」ではない
業者によっては、壁材や塗料を「メンテナンスフリー」であると謳っていることがあります。しかし、実際には「メンテナンスが全く必要ない」壁材や塗料は存在しません。どれだけ耐久性に優れた壁材・塗料でも、定期的なメンテナンスや塗り替えは必要なのです。
外壁のお手入れ方法
どれだけ高機能な塗料を選んで美しく塗装し直しても、定期的なメンテナンスを行わなければ十分にその機能を発揮できない場合があります。
せっかくの外壁塗装を少しでも長持ちさせるために、ご自分でもできるお手入れを紹介します。
お手入れ前に必ず自宅の外壁の素材を確認しておく
壁の素材や塗料によって、洗浄の際の水圧や使用できる洗剤が異なることがあります。誤った方法で洗浄を行ってしまうと、せっかくのメンテナンスが却って外壁を傷つけることになりかねないため、注意が必要です。
外壁の掃除を始めるタイミング
汚れが目立った時にはじめ、その後は年に1~2回程度、点検を兼ねて行いましょう。
風のない晴天の日に行う
外壁の掃除後は自然乾燥を行うため、晴天の日に行いましょう。また、せっかく綺麗になった壁に埃や塵が舞って付着しないよう、風があまり無い日がおすすめです。
汚れは基本的には水洗い
汚れ・コケ・カビは水洗いで落とします。水流は弱めで、上から下へ洗い流しましょう。
柔らかいブラシ、モップ、スポンジを使用する
水洗いだけで落ちない場合は、ホースで水をかけながら柔らかいブラシやモップ、スポンジを用いて軽くこすります。塗膜を傷つけてしまうと、その部分の保護がなくなり余計に汚れが付きやすくなるため、強くこすることは避けましょう。洗車用のスポンジもおすすめです。
目地・コーキング部分は雑巾などで優しく拭き取る
目地やコーキング部分に直接水を当てると、シーリングがひび割れを起こし水の侵入を起こす原因になることがあります。そのため、ブラシでこすったりせず、雑巾などで優しく拭き取るようにしましょう。
高圧洗浄機は使わない
CMなどで高圧洗浄機を使用している場面をよく見ますが、水圧が強いと塗膜を傷つけてしまい、却って劣化を早めることになるため、使用しないようにしましょう。また、サイディングの壁の場合は隙間から壁内に水が入る可能性があるため、水圧が弱くてもNG。その他、高温は塗膜の化学変化を促進し傷めてしまう可能性があるため、スチーム洗浄機も非推奨です。
通気性をよくすることを意識する
外側の通気性はもちろん、室内の通気性も大切。室内の湿度が高すぎると結露が発生し、カビの発生にもつながるからです。窓際やお風呂、脱衣所の換気はこまめに行い、通気性が良い状態を保ちましょう。
外壁周辺には極力物を置かない
苔やカビを繁殖させないため、外壁周辺には極力物を置かないようにし、植え込みは定期的に刈り込むなどして、常に通気性の良い状態を維持しましょう。
こんな壁は塗り替え推奨
どれだけメンテナンスをしていても、いつかは塗り替えが必要になるときがきます。
以下のような症状が見られる外壁は、早急に塗り替えをご検討ください。

外壁の色褪せ
新築時と比べて外壁の色が褪せているときは、塗り替えタイミングのサインです。特に南面と西面は日が当たりやすいため、よく確認しましょう。

コケ・藻の発生
塗膜の防水性が切れると外壁表面が湿った状態になりコケ・藻が発生しやすくなります。外壁の防水性が切れてしまうと、中の壁材が腐ってしまう原因にもなるため、早急に対処が必要です。

チョーキングの発生
チョーキングは日本語では白亜化とも呼ばれ、外壁を手で触ったときに白い粉がつくことをいいます。白い粉の正体は、雨や紫外線によって塗装面の表面樹脂が劣化し、顔料がチョークのような粉状になって現れたもの。塗膜が劣化しているサインなので、見逃さないようにしましょう。

クラックの発生
クラックとはひび割れのこと。家の四隅や外壁の隅に発生しやすく、この隙間から雨が入り込むことで外壁からの雨漏りが生じる恐れがあります。

塗膜の膨れ・剥がれ
塗膜が膨れている・剥がれているのは、塗膜の劣化の証拠です。塗膜が劣化すると、どれだけ高機能な塗料を使用していても、塗料による保護機能が発揮されないため、建物自体の劣化につながります。

シーリング部分の劣化
外壁材と外壁材の継ぎ目や、窓サッシの周りのゴム部分などをシーリングと言います。シーリングは劣化するとひび割れが生じたり、痩せて隙間ができたりすることがあります。この場合、シーリング部分の打ち替え・外壁の塗り替えが必要です。

